本格焼酎ができるまで
■酒づくりの原点は、原料や酵母の声に耳を傾けること
日々の積み重ねによって、本当に旨い焼酎をつくることができます。酒の原料や酵母の性質は年によって違う上、酵母は生き物であるため、 気温などその時々の環境によって動きや泡の沸き出し方まで違ってくるのです。そのようなサインを見のがさず、うまく管理しながら理想の味へと仕上げてい く。長年の経験と、熟練した技が求められる繊細な作業です。
主任技師である下中野は20年近く酒造りに携わってきたプロフェッショナル。今では貴重な存在である下中野のような専門技師が長年の味を守り続けています。
■手間をおしまず、手塩にかけて創ってこそ
【生産工程】
本格焼酎は、500年もの歴史を誇る日本古来の蒸留酒。1回しか蒸留を行わないため、原料の善し悪しが味を大きく左右します。そこで当社では原料や水にとことんこだわり、生産に関わる工程を厳しくチェック。中でも味を決定づける蒸留工程には特に気を使っています。
【技術開発・品質管理】
市場動向をとらえ、消費者のニーズに合った製品を開発していくこと、そして品質管理を徹底して行うこと。これが、メーカーである私たち の使命だと考えています。当社では原料の選別から出荷までの各製造ラインに専門スタッフを配備し、検査と管理を徹底。既存商品の見直しや新規商品の投入も 積極的に行っています。
■阿蘇白川水源の天然水を使用
「市販されている焼酎の約半分を構成するのが水。
水にこだわらなければ、本当によい焼酎はつくれない」
商品開発にあたり全国各地の湧き水をサンプリングし、約40種類の天然水を比較検証。その結果、商品との相性が最も良かったのが白水村 白川水源の天然水。阿蘇郡阿蘇山麓の奥深く、水の生まれる里として有名な白水村。地底深くよりこんこんと湧き出す水は限りなく清純で、全国名水百選にも数 えられているほどの名水です。高千穂酒造では1991年より焼酎の割水としてこの水を使用し、まろやかな味わいと軽やかなのどこしを実現させています。